RACEQUALIFYINGPRACTICE
COLUMN
RACE
Rd.3 [Sun,21 April]
Streets of Long Beach
RACE COLUMN
POS. DRIVER/TEAM
No START LAPS LL Status PTS

1 Takuma Sato/A.J. Foyt Enterprises
1 4 80 50 Running 53
2 Graham Rahal/Rahal Letterman Lanigan Racing
2 11 80 0 Running 40
3 Justin Wilson/Dale Coyne Racing
3 24 80 0 Running 35
4 Dario Franchitti/Target Chip Ganassi Racing
4 1 80 27 Running 34
5 JR Hildebrand/Panther Racing
5 12 80 0 Running 30
6 Oriol Servia/Panther DRR
6 18 80 0 Running 28
7 Marco Andretti/Andretti Autosport
7 25 80 0 Running 26
8 Simon Pagenaud/Schmidt/Hamilton Motorsports
8 17 80 0 Running 24
9 Simona de Silvestro/KV Racing Technology
9 19 80 0 Running 22
10 Helio Castroneves/Team Penske
10 6 80 0 Running 20
11 Scott Dixon/Target Chip Ganassi Racing
11 26 80 0 Running 19
12 James Jakes/Rahal Letterman Lanigan Racing
12 13 80 0 Running 18
13 Josef Newgarden/Sarah Fisher Hartman Racing
13 16 80 0 Running 17
14 Ana Beatriz/Dale Coyne Racing
14 22 80 0 Running 16
15 Sebastien Bourdais/Dragon Racing
15 15 80 0 Running 15
16 Will Power/Team Penske
16 3 80 2 Running 15
17 Tristan Vautier/Schmidt Peterson Motorsports
17 27 80 0 Running 13
18 Ed Carpenter/Ed Carpenter Racing
18 23 80 0 Running 12
19 Alex Tagliani/Barracuda Racing
19 21 79 0 Running 11
20 Tony Kanaan/KV Racing Technology
20 8 78 0 Contact 10
21 Charlie Kimball/Novo Nordisk Chip Ganassi Racing
21 9 78 0 Running 9
22 EJ Viso /Andretti Autosport
22 10 53 0 Running 8
23 AJ Allmendinger/Team Penske
23 14 51 0 Mechanical 7
24 Ryan Hunter-Reay/Andretti Autosport
24 2 49 1 Contact 7
25 Mike Conway/Rahal Letterman Lanigan Racing
25 5 38 0 Electrical 5
26 James Hinchcliffe/Andretti Autosport
26 7 34 0 Contact 5
27 Sebastian Saavedra/Dragon Racing
27 20 1 0 Contact 5
▲TOPへ

RACE COLUMN
日本人としてインディカー・初のウィナーに輝く
2013.04.21
優勝!
 佐藤琢磨とAJフォイトABCサプライ・チームは、本日午後に開かれた39回トヨタ・グランプリ・オブ・ロングビーチで圧倒的なパフォーマンスを発揮し、世界に向けて力強いメッセージを発信しました。
 今回の栄冠は多くの人々に驚きをもたらしたことでしょう。
 ただし、AJの息子であるラリー・フォイトが指揮するチームと琢磨は、この日が必ずやってくると信じていました。
 琢磨はIZODインディカー・シリーズで優勝した最初の日本人ドライバーとなりました。
 これでAJフォイト・レーシングは、2002年のケンタッキー・スピードウェイでブラジル人ドライバーのエアトン・デアが僅差でサム・ホーニッシュJr.を下してから続いてきた“無勝記録”にピリオドを打つこととなりました。

 ロングビーチの市街地コースを80周して競われるレースに4番グリッドから挑んだ琢磨は、スタート直後の第1コーナーで同じ2列目グリッドからスタートしたウィル・パワーを打ち破り、この日の優勝争いに颯爽と名乗りを挙げました。
 その後、1度は3番手に後退しますが、ここで琢磨はシリーズチャンピオンであるライアン・ハンター-レイに照準をあわせます。
 そしてハンター-レイのタイアの摩耗が進行した23周目、琢磨はその攻略に成功して2番手へと返り咲きました。

 28周目、ブラックタイアからレッドタイアへの交換と給油のためにピットインした琢磨を、ABCサプライ・チームはわずか8秒フラットの作業でコースに送り返しました。
 他のドライバーもピットストップを行っていくなか、30周目にはチャーリー・キンボールとアレックス・タグリアーニのアクシデントによりフルコーションとなります。そして31周目にはパワーがピットインし、琢磨がトップに浮上しました。

 それ以降、琢磨は2度と後ろを振り返りませんでした。

 また、素早いピットストップ作業のおかげもあり、ここからフィニッシュするまでの大半を琢磨はトップで走り続けました。
 そして51周目にハンター-レイの単独アクシデントによってフルコーションとなったとき、ABCのクルーはたったの6.9秒で作業を終えています。

 その29周後、悠々とチェッカードフラッグを受けた琢磨は、ホンダに今季初の栄冠をもたらしました。

 最終ラップにオリオール・セルヴィアとトニー・カナーンが接触し、このためレースはイエローコーションで幕を閉じましたが、それ以前に琢磨は2番手のグレアム・レイホールを4秒リードしており、まったく危なげのない勝利を手に入れたのです。

 優勝、ならびに50周にわたってレースをリードしたことで、琢磨はチャンピオン争いの12番手から2番手へとジャンプアップ。
 トップのエリオ・カストロネヴェスとはわずかに6ポイント差まで迫っています。

佐藤琢磨のコメント
「僕のレース人生のなかでも最高に素晴らしい1日となりました。
 週末を通じてチームは抜群の働きをしてくれました。
 クルマの仕上がりも最高で、ドライブしていて楽しくて仕方ありませんでした!
 ブラックタイアとレッドタイアを使いこなすという面でも文句のつけどころがなく、必要とされた燃料のセーブもうまくいきました。
 すべてが予定どおりでした。僕は、不運にあわないように、そしてミスを犯さないようにさえ注意していれば、それでよかったのです」

「ラリーの指揮は素晴らしく、メカニックたちは2回のピットストップで抜群の働きをしてくれました。
 リスタートにリスクはつきものです。
 そこで、必要なときは全力で挑みましたが、そうでないときは極力リスクを避けるようにしました。
 最後はクルージングでフィニッシュしましたが、最高の気分でした。
 今日の優勝は、すべてがひとつにまとまった結果、もたらされたものです。
 栄冠は簡単には手に入りませんが、今日は自然と、そして無理せずに優勝できたので、ひょっとすると簡単なレースと思えたかもしれません。
 グレアム・レイホールが速いことはわかっていたので、レース終盤に向けて僕は懸命にプッシュするとともに、燃料とタイアをセーブしなければいけないことも理解していました。
 そこでレース序盤はあまりプッシュすることなく、いいペースを保つことを心がけました。
 これが今日は勝因になったように思います」

「僕たちをサポートしてくれている全ての皆さんに心からお礼を申し上げます。
 今日、優勝できたのは、そうした方々にサポートしていただいたおかげです。
 皆さんと一緒にシリーズを戦っていることに深い誇りを感じています」

「ホンダはインディカー・シリーズを力強くサポートするとともに、AJフォイト・レーシングの強力なパートナーでもあります。
 彼らに今季初の優勝をプレゼントできたことも誇りに思っています。
 表彰台に上った全員がホンダのドライバーだなんて、本当に最高です!」

ラリー・フォイト(チーム監督)のコメント
「今日は琢磨がいとも簡単に勝ったように見えましたが、私はとてもナーバスな気持ちでレースの行方を見守っていました。
 しかし琢磨のレース運びは完璧でした。
 これほど完璧にレースを戦ったドライバーを、私はいままで見たことがありません。
 クルマも申し分なく、エンジニアたち(チーフエンジニア:ドン・ホリデイ、パフォーマンスエンジニア:ラウル・プラドス)は最高のセットアップを施し、ABCクルーは目を見張るような速さでピット作業をこなしてくれました。
 それらが今日はひとつにまとまりました。
 私たちには一発の速さがありましたが、その一方で、すべての要素をひとつにまとめなければいけないことも承知していました。
 トップを走り続ける我々のマシーンは最高でした」

AJフォイト(チームオーナー)のコメント
(慢性の腰痛に悩まされているAJは、今週ヒューストンで手術を受ける予定のため、レースはヒューストンの自宅でテレビ観戦した)

「チームが最高の仕事をし、琢磨が信じられないほど素晴らしいドライビングをしてくれたことを心から喜んでいます。
 ラリーも立派でした。ドン、それにすべてのスタッフが最高の働きをしてくれました。
 ABCは、私たちのチームを長年にわたってサポートしてくれましたが、とうとうABCのマシーンをウィナーズサークルに導くことができました。
 私自身、何度もビクトリーレーンに立ったことがあるので、それがどんな気分かよくわかります。 彼らがそこに立てたことを心から喜んでいます。
 勝利の場に皆と一緒にいられなくて残念ですが、私なしでも勝てることが証明されたのは本当に喜ばしいことです」

「そして次は私が一緒にいる時に勝ってもらわなければいけませんね。
 なにしろインディ500では現場にいる予定ですので」

(AJフォイト・レーシングのプレスリリースより)
▲TOPへ

TOPページへ戻る
takumasato.com
(C)T.S.Enterprise Japan LTD.
All rights reserved.


Powered by:
Evolable Asia Corp.