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佐藤琢磨のスポンサーのABeam社 が、仮想現実(VR)とスマートフォンの技術を活用した最先端の3Dヒーローカードの開発をスタートしています。このニュースがIndycar.com に掲載されましたので、ご覧ください。
RAHAL PARTNER ABEAM ADDING NEW DIMENSION TO TEAM TECHNOLOGIES https://www.indycar.com/News/2018/09/09-10-ABeam-high-tech-hero-cards-Rahal-Letterman-Lanigan 日本語訳は下記をご覧ください。 ハイテクに生まれ変わった“ヒーローカード” レーシングドライバーをあしらったヒーローカード(トレーディングカード)といえば、ドライバーとマシーンの写真を背景にサインが描かれ、裏側にはドライバーのバイオグラフィーが入っている形式がこれまでは一般的でした。しかし、レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング(RLL)のパートナーは、仮想現実(VR)とスマートフォンの技術を活用することで、21世紀に相応しい新たなヒーローカードを生み出すことに成功しました。 日本のABeamコンサルティングはRLLのドライバーである佐藤琢磨の協力を得て、これまで二次元的で平面だったヒーローカードを最先端の情報を盛り込んだ3次元体験へと一変。インディカー・シリーズのファンがどこにいても楽しめる新たな“アプリ”を開発しました。 ABeamプロジェクトチームの竹井昭人マネジャーは次のように語ります。「これまでのヒーローカードは少し古いように思っていました。そこでVRを活用したアプリケーションを開発することにしたのです」 このアプリとVRゴーグルを使えば、伝統的なカードが360度の視界を持つ映像とドライバーの声などが楽しめる新たな体験へと生まれ変わります。ABeamは琢磨の協力を得て“ベータ・テスト”版を開発。今後さらに開発を進め、インディカー・シリーズに参戦する全ドライバーの“カード”を早ければ2019年にも発売する予定です。 ABeamでマーケティングを担当する高見航平リーダーによると、その製作過程はとてもシンプルです。まず、ドライバーは1〜2時間ほど“3Dフォト・セッション”の中央に立ちます。その後、音声などを収録。続いてABeamのフォーマットとデータをまだ一般には公開されていないアプリに入力することで“VRヒーローカード”を楽しむことができます。 高見リーダーは、今回の3D映像はテストバージョンで最終的な製品版のクォリティには到達していないと打ち明けますが、それでも琢磨は驚きを隠せなかったようです。 「クールです。とってもクールですよ!」 高見リーダーによれば、琢磨はそんな反応を示したそうです。 “VRヒーローカード”はABeamが提供できるサービスのほんの一例に過ぎないと高見リーダーと語ります。「もしもVRカメラをマシーンに搭載することができれば、レースをVRで楽しむこともできるかもしれません」 ABeamはRLLのコース上でのパフォーマンスを向上させるプログラムにも取り組んでいます。同社はオンボード・コンピューターからのデータを収集。それらを読み取りやすいグラフィック表示に改めることで、琢磨とチームメイトのグレアム・レイホールがラップタイムを短縮する手助けをしているのです。 ABeamでソフトウェア開発を担当する谷口亮介エンジニアが解説してくれました。「私たちはマシーンからのデータを受信すると、それらをドライバーの好みにあわせたビジュアル・データへと変換します。そこでマシーンから得た様々な情報を表示します。たとえば温度、タイアの表面、面圧の中心とその温度??フロント荷重、リア荷重、全体の荷重??、操舵角、アンダーステア角、車高などです」 「私たちは(2016年に)日本のスーパーフォーミュラでこのアプリケーションを開発しました。今回は、それをインディカーに輸出したような形です。『いまなにが起きているか?』をドライバーが知るうえでとても便利なツールです」 谷口エンジニアはこのアプリケーションが役に立っている様子を実際に見たことがあるといいます。「琢磨さんによれば、画像から関連する情報を把握するのが容易で、『あのコーナーではアンダーステアだったんだ!』と驚いたこともあったようです」 ABeam Consulting |